センターについて

センター概要

住  所 〒931-8517 富山県富山市下飯野36番地
富山県リハビリテーション病院・こども支援センター内
電  話 076-438-2233(内線830)
受付時間 火・水・木 9:30~16:00(祝日・年末年始除く)
スタッフ センター長、相談員 2名

センター長挨拶

富山県難聴児支援センターセンター長 麻生伸

 このたび、当センターは難聴児とそのご家族が、それぞれの歩みの中で安心して暮らしていけるように、医療・療育・教育の間をつなぐ場として、その一歩を踏み出しました。

 富山県では、2005年から新生児期にきこえの検査(新生児聴覚スクリーニング)が広く行われるようになり、生後まもない赤ちゃんの音のきこえ方に違いがあることがわかるようになってきました。その後、耳鼻咽喉科の精密検査で難聴と診断されたら、それぞれのこどもに合った方法でコミュニケーションやことばの力を育てていく取り組みが始まります。こうした一連の流れは「EHDI(Early Hearing Detection and Intervention)」と呼ばれ、世界中で広がりをみせています。早い段階からの支援が、その子の可能性を大きく広げることは、今や国際的な共通認識となっています。

 しかし、現実の暮らしの中では、ことばや音をめぐる経験は、こどもたちひとりひとりにとってまったく異なり、身近な人との関わりや、集団の中でのふるまい、伝え方・受け止め方にはさまざまな工夫や調整が必要になります。家庭での会話、園や学校での生活、社会との関わり、そのどれもが、簡単に「支援」や「配慮」といった言葉で片づけられるものではありません。当センターは、医療や療育、教育の専門機関とは異なり、それぞれの支援の間に立ちながら、こどもやご家族の気持ちをすくい上げ、必要に応じて適切な機関や人につないでいく「つなぎ手」としての役割を担っています。ときにはご家族の思いを言語化し、関係者との橋渡しをすることもありますし、支援の空白を埋めるような小さな関わりを重ねることもあります。

 わたしたちは、「障害を持つこどもを支援する」という一方向の考え方ではなく、違いのある者どうしが自然に関わり合える「共生」のあり方を探っています。きこえ方も、ことばの使い方も、世界の感じ方も、それぞれに違っていてあたりまえ、そうした多様性を土台にした社会こそが、すべてのこどもにとって生きやすい場所になると信じています。このセンターが、ご家族にとって「ちょっと立ち寄って話してみたい」と思えるような存在となり、こどもたちにとっては「自分のままでいていい」と感じられるきっかけのひとつとなることを願っています。

富山県難聴児支援センター みみえーる
センター長 麻生 伸

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