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しゃべる文字盤スキャン 50音 v.2

促音,濁点,半濁点,「、」,「。」,「ー」を追加しました

Microsoft Excel for communication aids

しゃべる文字盤スキャン50音


これまで『しゃべる文字盤シリーズ』をいくつかつくり公開してきました.(しゃべる文字盤シリーズ全体はこちらからどうぞ)
コミュニケーションエイドの初心者のための練習教材として作り始めましたので,2コマのスキャンシリーズが第一作でした.その後,3コマ,4コマとだんだんと大きめのものを追加してきました.

今回は50音入力ができる,『しゃべる文字盤スキャン50音』です.
これが使えるようになったら,次はコミュニケーションエイドの商品を検討しましょうといった位置づけです.そのほか,普段使っている機器が故障した時などの急場しのぎにも使えるでしょうか?

何よりもこれで,ご使用になる方もご家族も,コミュニケーションエイドとは何か,どんな役に立つのか,使いこなす目途や自信や体力があるのかないのか,そして商品のコミュニケーションエイドでは,さらに何ができるのかを十分に納得いただいたうえでお考えいただくことができるでしょう.

また,練習用コミュニケーションエイドでお困りの施設の方,貸し出し品のお試し期間が短いとお困りの方,事務手続きに時間がかかってお困りの方,古いパソコンの使い道にお困りの方,視力や聴力でお困りの方,さらに新たな方法を模索するコミュニケーションの指導に関係する方々のお力になれるのではないかと考えています.

『しゃべる文字盤スキャン50音』は,入力した文字が上のセルに表示されます.またまちがいの削除もできますので,作文の練習などに使えます.ただし漢字変換の機能はありません.
さらに,このほかこれまでにみつかった不具合も修正しました.音声ファイルもつくりなおしました.

また従来は,選択色のみ指定可能でしたが,新しい試みとして,文字盤の背景色と選択色と文字色をそれぞれ指定できるようにしました.
この結果,背景色と選択色を黒,文字色を白に指定すると,下の図のようになります.これは弱視の方にも読みやすい色使いになります.
これに加えて,使う人に合わせて,文字盤のフォントの大きさやボールドに変更すればさらに効果が期待できます.

弱視対応クロシロ文字盤

今回の改善は,他の「しゃべる文字盤シリーズ」にも順次加えていく予定です.


しゃべる文字盤スキャン50音は,こちらからダウンロードできます.

方法,下記の青文字を『右クリック』→『対象をファイルに保存』でパソコンに保存できます.

しゃべる文字盤スキャン50音 Speaking_Com_Boad_Scan50on2.xls

しゃべる文字盤スキャン50音用音声  s50on.lzh

上のエクセルファイルは圧縮してありません.一番下のサンプル音声はLZH形式の圧縮されています.使用するには解凍しなければなりません.Lhasa などを使い解凍します.(窓の杜,Lhasaのページはこちら)
WindowsXPの正規ユーザならば,マイクロソフト純正の解凍ソフトが使えるそうです. (窓の杜,NEWSはこちら)

解凍すると, s というフォルダができ,中にはサンプル音声ファイルが50個ほどあります.これらをご使用になるエクセルファイルと同一の場所に保存します.エクセルファイルが文字盤本体です,これを開くと,上の図のような文字盤が表示されます.このファイルから同じ場所にある,フォルダ s の音声ファイルを呼び出して再生しますので,これらの位置関係や名前を変更すると,音声は再生されません.ご注意ください.

エクセルファイルには保護をかけてありません.いろいろとやっていただいてけっこうです.その結果,正常な動作をしなくなった場合は,再度ダウンロードしてください.


しゃべる文字盤スキャンの動作にはエクセルのマクロを使用しています.使用前にエクセルの設定変更が必要です.設定の方法は,ツール>マクロ>セキュリティーでセキュリティーレベルを(中)にします.この設定では,起動時にマクロを有効にするか尋ねてきますので,有効にするをクリックします.起動できると,自動的にスキャン動作が始まります.

ESCキーを押すと停止します.1回で停止しない場合には,2,3回押してください.停止してよいか尋ねてきますので,「はい」をクリックすると終了します.「いいえ」をクリックすると,再開します.ここで「はい」をクリックしたあとでも,CTRL+Xで起動します.(従来品と変更しました.)

セルに塗りつぶしの色が付いた時にマウスの右クリックをすると,発声します.セルの選択色,背景色,文字色や,スキャン時間間隔は,OPTIONのシートで設定できます.


操作スイッチについて

『しゃべる文字盤スキャンシリーズ』の操作はマウスの右クリックで行います.しかし,マウスの操作がうまくいかない場合には特殊なマウスを用意された方がよいと思います.それは,マウスを改造して右クリックの配線を外部に取り出し3.5mmのミニジャックをつけたものです.ここに別のスイッチをつないで使います.

腕に覚えがある方なら,ご自分でお作りになることをお勧めします.安くて早くて故障しても自分で直せます.
それ以外の方は,製品の購入をご検討ください.これらの商品は,こころWeb(http://www.kokoroweb.org/)やAT2ED(http://at2ed.jp/)などで紹介されています.

改造マウスを通信販売で取り扱っているところもあるようです.『改造マウス』をキーワードにして検索してください.

みなさんのご意見を今後の開発や改良のためお聞かせください.私も助かります.


2009/5/22 漢字変換について誤記を訂正
2009/3/26 v2へ改良して更新
2008/12/12 公開

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