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車いすジョイスティックの位置を変更する工夫

ジョイスティックを近づけた

電動車いすの練習をしたいけれど、ジョイスティックが遠すぎて(肘が十分伸びなくて)手が届かない。使用する電動車いすは共用品なのでこの人に合わせて改造できない。 改造や復元ための費用も時間もない。そのような事例に対して少ない費用と手間で対応することができましたのでご紹介します。

使用した電動車いすは、ヤマハのjw1、通常状態では下の写真の状態ですが、工夫すると約20センチ後方に変更でき(上写真)、また元どおりに復旧可能です。

ジョイスティック標準位置

具体的には、jw1標準のジョイスティックコントローラのスイングアウト機構を最も外側にします。その状態でコントローラを正面に向け固定ネジで固定します。この状態ではスイングアウト機構が動きますので、赤いテープで固定しています。

ジョイスティックを近づけた正面から

ここからジョイスティックの握りを外し、自作した金具部品をジョイスティックと握りの間に入れて組み立てます。これでアームサポートの上に突き出た握りでjw1を操作できます。当初アームサポートと垂直に金具がついていたのですが、患者さんの要望によりやや前に変更しています。このような微調整も可能です。

金具の写真

上の写真は使用した金具です。ホームセンターで適当な金具(250円)を買い折り曲げそこにM6ボルトをナットで固定しています。この程度の簡単な工作で数週間程度の試用に耐えました。しかし試用ではなく本格的に長期間使用する場合には、改造も本格的にされることをお勧めします。


2017/01/20 公開

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