『しゃべる文字盤』 SPEECH スピーチ
Microsoft Excel for communication aids
これまで『しゃべる文字盤』を何種類か作ってきました。どれもVBAを勉強しながら作業を進めています。この方法は大変現場的ですが、いささか能率の悪いところもあります。遠回りや堂々巡りをたくさんやってしまいました。それでもなんとかエクセルから人工音声を操れるようになりました。ここで少し落ち着いて、コミュニケーションエイド以外のことも考えてみました。
今回、『しゃべる文字盤』の応用として、スピーチ用のソフトを試作しました。これは、しゃべる文字盤の技術を応用し、あらかじめ準備した4種類の文章を、人工音声AquesTalkで発声するものです。この試作品では、下の図のように歓迎の挨拶を4分割して『文字盤音声記号』ワークシートの該当するセルに準備しておきます。操作する人は、上の図のように『文字盤』ワークシートの文字を見ながら、F9キー(または外部スイッチ(詳しくは、レッツチャット練習用しゃべる文字盤を参照))を操作し文章を次々と発話させます。最後までしゃべり終わったら最初にもどり、くり返すこともできます。
![]()
これまでの『しゃべる文字盤』と同様に、文章や表示文字も自由に変更でき、保存もできます。VBAのコードもすべて公開しております。
現在この目的にはVOCAが使われているようですが、何らかの理由でうまくいかない人のためのもう一つの選択肢になれないだろうかと考えています。
『しゃべる文字盤』 スピーチ の試作品はこちらからダウンロードできます。
方法、下記の青文字を『右クリック』→『対象をファイルに保存』でパソコンに保存できます。『しゃべる文字盤』 スピーチ (SPEECH4_0.xls 47kB) エクセルファイルです。圧縮してありません。
エクセルファイルには保護をかけてありません。いろいろとやっていただいてけっこうです。その結果、正常な動作をしなくなった場合は、再度ダウンロードしてください。
エクセルの設定とファイルの起動時の操作
しゃべる文字盤スキャンの動作にはエクセルのマクロを使用しています。使用前にエクセルの設定変更が必要です。設定の方法は、ツール>マクロ>セキュリティーでセキュリティーレベルを(中)にします。この設定では、起動時にマクロを有効にするか尋ねてきますので、有効にするをクリックします。改変などメンテナンスする際は、マクロを無効にすると作業がしやすいです。
今回は、これまでのコミュニケーションエイドとはすこし変わった取り組みをご紹介しました。今回試作した『スピーチ』は人に聞かせるための発声しました。しかしこの世の中には、いいタイミングで声をかけてもらえれば、できないこともできるひとがかなりたくさんおられます。こんな方面にも応用が利くのではないかと考えています。
2011/08/02 公開臨床リハ工学サービス科にもどる