富山県リハビリテーション病院こども支援センター看護局

富山県リハビリテーション病院こども支援センター看護局

看護局の特色

回復期リハビリテーション病棟看護師の紹介

 回復期リハビリテーション看護師とは、患者様とご家族に質の高い看護を提供すること、回復期リハビリテーション病棟における個人・集団・組織に対するリスクマネジメント、多職種との協働とチームアプローチの実践などの活動を行うことができる看護師を育成することを目的とした研修を受講し認定された看護師です。
 私たちは、病気や事故により障害を持たれた患者様が、リハビリで獲得した能力を「できるADL」から「しているADL」になるように、食事、排泄、移動、更衣などの動作を、24時間を通して実生活に密着したリハビリを看護の立場で行います。
 また、1日でも早く住み慣れた地域やご自宅で自立した生活が送れるよう、患者様やご家族、多職種とのコーディネーター役として専門性を発揮できるように日々努力しています。
 患者様・ご家族が「この病院に入院してよかった」と笑顔でご自宅に帰れるような看護を行います。


回復期リハビリテーション看護師

多職種との連携

 より良い医療・リハビリテーションを行うために、チームで話し合いをします。

  • ・入院され1週間を目安に行う初期カンファレンス
  • ・1ヶ月毎の、リハビリの進捗状況を確認する定期カンファレンス
  • ・抑制解除に向けたカンファレンス
  • ・倫理カンファレンス などを行っています。

 チームで話し合うことで、統一した関わりができます。またそれぞれの専門職の立場からの意見・アイディアを聞くことができます。看護師は、患者さんやご家族の思い・気持ちの代弁者として、スタッフに意見を伝えるようにしています。
カンファレンスで話し合ったことは、患者さん・ご家族の方に、病状説明等で伝えています。

初期カンファレンス
初期カンファレンス

地域との連携

 「住み慣れた土地で患者さんらしく生活するため」に、退院が間近になった頃に、ケア会議を行います。患者さん、ご家族、地域のサービス提供者(訪問診療医・ケアマネージャ・訪問看護師・訪問介護・利用するディサービスの方など)、当院の医師・看護師・セラピスト・ソーシャルワーカーが参加します。患者さんやご家族の方が、安心して在宅で生活できるようにするために、この会議は行われます。

 医療的処置(インスリン注射・吸痰・経腸栄養・導尿など)の必要な患者さんも多く、患者さんやご家族の方に看護師から指導を行います。

ケア会議
ケア会議

入院前患者訪問

 平成28年4月より7病院に入院前患者訪問に行っています。この取り組みにより病院スタッフ同士が、より円滑な情報交換や共有が出来るようになりました。また急性期病院から当院へ転院する患者さんやご家族は、急な発症・受傷によりストレスフルな環境にあり、大きな不安があると思います。転院にあたり思いやご希望を傾聴するよう心がけ、少しでも不安を軽減できるよう関わっています。患者さん・ご家族より、退院される際に「すごく安心して入院でき、その後も良いリハビリをしてもらって。良い病院ですね。」とのお言葉をいただきました。今後も患者さんやご家族の思いやご希望を聴きながら、不安を少しでも軽減でき、転院直後から退院後の生活を想定した患者さん中心のリハビリテーション医療が提供出来るよう、また切れ目ない看護が提供できるよう努めていきます。

入院前患者訪問