高次脳機能障害の診断評価

高次脳機能障害の診断は、リハビリテーション科脳神経外科小児科の医師が診察し、脳画像検査と神経心理学的評価を行ったうえで診断します。また、希望される方には、運転評価も行っています。

脳画像検査

脳画像検査 MRI装置

MRI装置はX線を使わずに、磁気と電波を使って体の中を見る画像診断装置です。
また造影剤を使わずに脳や下肢の動静脈を描出できます。お子さんの場合などは不安を取り除けるように、できるだけ撮影時も離れずに一緒に入って撮影したり、眠ってもらって撮影する場合もあります。障害のある方の場合は更衣介助を行うなど、安全に配慮しています。

脳画像をもとに、脳外傷や脳卒中などの後遺症の有無を判断します。また脳の損傷部位によって症状が異なるため、今後の生活における症状を予測することも大切です。

神経心理学的検査

神経心理学的検査

心理士や作業療法士が、記憶力や注意力、効率的に予測した行動ができるかなどの力をみるさまざまな検査を行います。

作業療法士と検査の様子 検査をとおして、苦手になった事や出来ている事などを明確にして、自分の状態に気づいたり、知ってもらい、今後の生活への影響をイメージしやすいように説明しています。

自動車運転評価

神経心理学的検査

富山県は自動車所有率が高く、運転は社会参加をするうえで重要です。「運転シュミュレーター(DS-7000R)」で実車に近い運転環境を再現し、安全な運転が再開可能かどうか身体・認知機能を総合的に評価したり、運転練習に用いたりしています。