高次脳機能外来

小児から成人まで高次脳機能障害の診断と支援を提供する

当科は、頭部外傷や脳血管障害(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)、脳炎等によって高次脳機能障害をきたした患者さんの診断と支援を行う専門外来です。
注意、記憶、視空間認知、遂行機能などの高次脳機能に障害をきたしますと、麻痺などと異なり目に見えない障害のため、周りの人に気づかれにくく、誤解を受けることも多いため、家庭や学校・社会生活に支障をきたすことも少なくありません。
私たちはひとりひとりの患者さんのもつ高次脳機能障害の症状とその原因を明らかにしたうえで、リハビリテーションと支援を行うことにしています。

外来では病歴聴取と診察を行い、その後、神経心理学的検査、放射線学的検査、神経生理学的検査などの検査を行って、治療方針を決定します。
原因や病態によっては、小児科脳神経内科脳神経外科神経精神科リハビリテーション科などの他科と協力します。
主な支援として、外来リハビリテーションによる認知訓練を行うだけでなく、高次脳機能障害の患者さんが安心した社会生活が送られるように、富山県高次脳機能障害支援センターと緊密に連携して、精神手帳・障害年金等の作成、就学・就労等の社会的支援を行います。

主な検査

患者さんの症状に応じて、以下の検査の中から、必要なものを行います。

  • 神経画像検査(頭部CT検査、頭部MRI検査など)
  • 神経心理検査(知能検査、記憶検査など)
  • 神経生理検査(脳波など)
  • 血液検査など

外来リハビリテーション

リハビリテーション部において、患者さんの症状に応じて、言語療法、作業療法、理学療法を施行します。また、日常生活を支援するための認知グループ訓練も提供しています。

富山県高次脳機能障害支援センターとの連携

支援センターでは、高次脳機能障害者の当事者とその家族が安心して社会生活ができるように、学校、福祉施設、就労施設、職業センター、家族会などの関係機関の方々と連携しています。
主な活動として、小児・成人の支援策定会議、生活版ジョブコーチ認知グループ訓練家族教室ピアカウンセリング、ほのぼのピアサロン、講演活動などを行っています。

高次脳機能外来の受診について

脳神経外科 柴田医師(火・木曜 午後)
リハビリ科 影近・野村・吉野医師(月~金曜 午前)
小児科 倉本医師(受診日は要相談)

まずは、高次脳機能障害支援センターにご相談ください。

医師紹介

影近 謙治

影近 謙治 (かげちか けんじ)

専門分野
  • リハビリテーション医学一般
  • 脳卒中リハ
  • 頭部外傷リハ
  • 高次脳機能障害
  • 認知症・高次脳機能障害者の自動車運転
  • 嚥下障害リハ
  • 痙性麻痺に対するボツリヌス治療
  • 切断患者の義肢・義足
  • リハロボット
  • 障害者スポーツ
  • がんのリハ
プロフィール(専門医資格等)
  • 日本リハビリテーション医学会 指導責任者、専門医、認定臨床医
  • 日本リハビリテーション医学会 代議員、特任理事
  • 日本リハビリテーション医学会 専門医試験特別委員
  • 日本義肢装具学会評議員
  • 日本リハビリテーション医学会 北陸地方会代表幹事
  • 日本運動療法学会理事
  • 日本がんリハビリテーション研究会 理事
  • 日本急性期リハビリテーション医学会 代議員
  • いしかわ地域リハビリテーション研究会 代表世話人
  • 北陸がんリハビリテーション研究会 会長
主な疾患と治療について

リハビリテーション科の医師は、杖を使用してトイレに行けるようになって退院するなど、患者さんごとにリハビリのゴールとなる目標を設定します。
本人や家族が安心して自宅に帰れるようにするためには、病気だけでなく、患者さんをとりまく背景を知り、地域のサービスや制度などの幅広い知識も必要となります。手を動かすためのリハビリをするだけではなく、手を動かして何をするのか、社会生活ができるようにという視点で考えることが重要です。

このように病気を診るのではなく、患者さんの生活を診る意識を高くもって対応し、障害があり今後に不安な思いをしている人の道筋をつけてあげたいと思っています。

診療にあたって心がけていること

患者さんが自分の親や子どもだったら、と自分の家族におきかえて、「当事者意識をもって診る」ことを心がけています。
また、いろんな患者さんを診てきて、学校に行けない、会社に戻れないなどの退院後の悩みを聞くうちに、社会との関わりの大切さを感じるようになりました。

患者さんの意志や可能性を最大限に引き出してあげることがリハビリテーション科の医師だと思っています。本人、家族が安心して暮らせるように、周りがフォローできる環境や情報を提供し、助け合っていく必要があると思っています。

吉野 修

吉野 修 (よしの おさむ)

専門分野
  • リハビリテーション医学一般
  • 脳卒中・頭部外傷のリハビリテーション
  • 高次脳機能障害
  • 自動車運転の評価・リハビリテーション
  • 脊椎・脊髄疾患のリハビリテーション
  • 骨・関節疾患のリハビリテーション
  • 四肢切断のリハビリテーション
  • ロボットリハビリテーション
プロフィール(専門医資格等)
  • 日本リハビリテーション医学会 指導医、専門医、認定臨床医
  • 日本リハビリテーション医学会 代議員
  • 日本リハビリテーション医学会北陸地方会 幹事
  • 日本整形外科学会 専門医
  • 日本安全運転・医療研究会 世話人
  • 富山県大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会(富山JRAT)副会長
  • 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
  • 日本障害者スポーツ協会 障がい者スポーツ医
  • 医学博士
主な疾患と治療について

脳卒中、頭部外傷、脊髄損傷、骨折、四肢切断などの病気や外傷により手足の機能障害、しゃべりにくさ(構音障害)、飲み込みにくさ(嚥下障害)、認知機能の低下(高次脳機能障害)などの問題を抱え、生活や就労が困難となった患者さんが、機能の改善、日常生活動作能力の改善、自宅退院、復職などを目指すリハビリテーション医療を行っています。

安全にリハビリテーションを受けていただけるように疾患の治療を行い、リハビリテーションの妨げとなるような疼痛や痙縮等を軽減するように努め、患者さんのリハビリテーションを支援しています。

診療にあたって心がけていること

患者さんのご希望を伺い、病気の状態をしっかりと評価したうえで、リハビリテーションの処方や目標設定をしています。
また、リハビリテーション医療は、患者さん自身に目標に向かって頑張っていただく部分が大きい医療であり、患者さんやその家族に対して、分かりやすい言葉で病気の状態やリハビリテーションの説明を行うようにしています。

野村 忠雄

野村 忠雄 (のむら ただお)

専門分野
  • リハビリテーション医学一般
  • 小児整形外科
プロフィール(専門医資格等)
  • 日本リハビリテーション医学会 専門医、認定臨床医
  • 日本整形外科学会 相談医
  • 日本障害者スポーツ協会 障がい者スポーツ医
  • 医学博士
主な疾患と治療について

どんなに重度な障害の方でもリハビリが必要です。
私たちは、障害をもっている方々も自分らしく生き生きと暮らしていただきたいと望んでいます。そのためにはご自身に自分の障害を理解していただき、それを受け入れ、新たな希望をもって進む方向を見つけることが大事です。
そのお手伝いをすることがリハビリテーションです。当院のスタッフと協働で身体だけでなく、心も、そして経済的なものも含めた環境調整などの支援を行います。
自宅でできるリハビリにはどんなものがありますか?、新しいリハビリとは?、仕事に就きたいけど自信がない、車の運転をしたいが大丈夫?などの疑問にもお答えし、適切な治療・訓練方法をお示しします。

また、私のライフ・ワークでもある子どもの整形外科的疾患の治療では、ご家族に理解していただきながら、一緒に治療します。

診療にあたって心がけていること

私が日頃、思っていることを10か条にまとめました。

  • 医者が病気を治すわけではありません。病気を治そうとする本人・家族のお手伝いをさせてもらいます。
  • やる気が出ればリハビリは成功したのも同然です。
  • リハビリは楽しくやりましょう。
  • リハビリには特効薬はありません、毎日、コツコツやりましょう。
  • 頑張りすぎず、あきらめず、ほどほどに。
  • 過去の自分にこだわらず、新しい自分作りを目指しましょう。
  • 他人と比較しない、自分は自分です。
  • 望ましい生活にもどるには、家族の協力が必要です。
  • 日頃から「仕事が趣味」ではなく、いろいろな生きがいを見つけましょう。
  • しなやかな感性を育てましょう。

倉本 崇 (くらもと たかし)

専門分野
  • 小児神経
  • 小児精神神経
プロフィール(専門医資格等)
  • 日本小児科学会
  • 日本小児精神神経学会
  • 日本小児心身医学会
  • 日本小児神経学会
  • 日本てんかん学会
  • 日本小児集中治療研究会
  • 日本赤ちゃん学会
  • FOUR WINDS 乳児精神保健学会
  • 日本未熟児新生児学会
  • 富山県保健学会
  • エコチル富山
  • 小児の高次脳機能障害支援センター
主な疾患と治療について

対象:乳幼児からの精神発達や環境適応、学習や行動面の問題、小児の高次脳機能障害、その他小児科一般

治療:薬物療法を含む対象療法、療育訓練、家族や関係者・所属する機構との連携をしながらの心理社会的治療

診療にあたって、心がけていること
必要なことを邪魔にならないように
関係者と連携しながら、状況に合わせた問題解決