頭痛外来|富山県リハビリテーション病院・こども支援センター

頭痛外来

 頭痛の中でも代表的なものには、よく聞かれる片頭痛やいわゆる肩こり頭痛である筋緊張型頭痛、群発頭痛などがあり、また頭蓋内の出血や炎症などにより起こる二次性の頭痛もあります。頭痛外来の目的はまずは頭痛の中でも適切に対処しないと生命にかかわるような頭痛を鑑別、診断し、適切な対応を行い、またそれ以外の片頭痛などの頭痛の発作をコントロールすることで患者さんの生活の質を改善することです。
 とくに片頭痛は重度の場合、通常の痛み止めが効果のない場合が多く、発作の頻度が非常に多くなります。そのため、たびたび仕事や学校を早退するため、精神疾患と誤認され精神科に通院しているが改善しない、という患者さん、また効果のない大量の鎮痛薬を購入し、毎日内服しているという患者さんをよく見かけます。これらの患者さんに頭痛コントロールとメカニズムに関する正しい知識を知ってもらい、適切な処方と生活指導により、今よりも快適に日常生活を過ごせるようになる可能性があります。

  • 慢性的に頭痛があり、大量に痛み止めを飲んでも効果がない…
  • 頭痛で寝込み、仕事や学校を休むことが多く、肩身が狭い…
  • 頭痛の予感がしたら心配で毎日痛み止めを飲んでしまう…

 特に上記のような症状のある方、または頭痛が気になって心配なので、原因を知りたいという方など、気軽にご相談ください。

頭痛外来

外来診療日

外来診療日のページをご確認ください。

医師紹介

髙橋 千晶 (たかはし ちあき)

専門分野
  • リハビリテーション医学一般
プロフィール(専門医資格等)
  • 日本リハビリテーション医学会専攻医
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本脳卒中学会 専門医
  • 日本頭痛学会専門医、指導医
  • 医学博士
主な疾患と治療について

急性期病院での治療を終えた脳卒中、頭部外傷、骨折や内科的疾患などの患者さんの回復期リハビリテーションを行う際の全身状態の管理とサポートに今まで学んできた専門的知識を生かしていきたいと思います。また、回復期から生活期にかけて問題になるのが、麻痺側の上下肢の筋肉が固く収縮し、痛みが出たりする痙縮の問題ですが、それを緩和する目的でボツリヌス治療を行っております。ボツリヌスに関してはそのほかに顔面、眼瞼けいれんの治療も行っております。
また、頭痛外来を新設することとなりました。頭痛のせいで寝込んでしまうぐらいつらい方、たくさん痛み止めを飲んでしまう方など、少しでも症状をコントロールできる可能性がありますので、ぜひご相談ください。

診療にあたって心がけていること

診療行為や、障害、症状のメカニズムについて患者さんやご家族が納得できるようなわかりやすい説明を心掛けるようにしています。
リハビリテーション医学は、患者さんの障害からの回復だけでなく、自宅に帰ってからの様々な社会的なサポートにも関わることで患者さんの人生に深くかかわることのある非常に素晴らしいと思います。また、ここ数年リハビリテーションの新たなデバイスや理論の進歩と変化が著しく、患者さんが良くなられますし、非常に面白い分野でもあると思います。
患者さんやご家族の希望を訊きながら、身体の状態を加味し、その人にとって最も心地よく生活の質を維持できる方法は何か、一緒に模索していきたいと思います。