成人療法課(理学療法)

理学療法とは

脳卒中、脊髄損傷、骨折、切断などにより、身体運動機能が低下した患者さんに対し主に、基本動作能力(座る・立つ・歩くなど)の回復を目的に様々な運動や物理療法を行い、再び安全に日常生活が送れるように支援しています。

医学的・社会的視点から身体機能や生活環境を評価し、ひとりひとりの状態に合わせた適切な治療方法、目標を設定しリハビリをすすめます。

理学療法とは

先端的な取組み

Welwalk(ウェルウォーク)

  • トヨタ自動車と藤田医科大学が共同開発した歩行訓練のロボットです。
  • 主に脳卒中の後遺症で片麻痺のある方などに、運動学習理論に基づいて、効率的な歩行訓練を行います。
  • 下肢に装着するロボットの働きを利用して、トレッドミル(走行ベルト)のうえを歩行します。安全ベルトを装着することで、転倒の危険なく安心して訓練を行えます。
  • 患者さんの回復に応じてアシスト量を調整することができ、常に適切な難易度での練習ができます。
    また、モニター画像や音声などの多彩なフィードバック機能の活用により、歩行状態をリアルタイムで確認しながら歩行の修正を図ることができ、患者様自身がより良い歩行を意識しながら歩くことができます。
Welwalk

L300フットドロップシステム

脳卒中や不完全脊髄損傷などでつま先が上がりにくくなった方に対して、下肢の筋肉を電気的に刺激し、より自然な歩行ができるように促します。
又、筋肉の再教育の促進や廃用性の筋委縮の抑制、下肢の局所血流量の増加などの効果があります。

レール走行式免荷リフト(安全懸架装置)

  • リハビリ室の天井に約30mのレールがあり、専用の免荷ハーネス(安全ベルト)を装着して歩行訓練を行う装置です。リハビリテーション用リフトとして、3種類備わっています。
  • 一番の利点は、転倒なく立位・歩行練習ができるという点です。安全な転倒リスクの体感で、自然な歩行練習が可能です。
    また、免荷機能で早期の歩行が可能です。骨折、術後などのまもない方から、走行などのダイナミックな動作を練習したい方まで幅広く応用できます。
レール走行式免荷リフト(安全懸架装置)

三次元動作解析装置・床反力計

三次元動作解析装置は、身体の複数個所につけたマーカーを8台のカメラで追うことで、歩行の詳細な分析を行います。又床反力計は、重心の動きや筋肉の活動状態を推察することが可能です。
これらにより、客観的な評価・治療効果の検証を行うことができます。